★ SAITO サイトウ コンサートマリンバ MS-75 ローズウッド 4オクターブ 昭和40年代半ば 【都内引取限定】内容改訂

　SAITO サイトウ楽器製のコンサートマリンバ。４クターブモデル。昭和40年代半ばの製作です。幼少の頃から木琴～マリンバを習っていたのですが、小学校の中学年になって鍵盤の音域が全然足りなくなり、もっと鍵盤の多いモデルを所望したところ、手頃な製品が見当たらず、木琴教室の先生がツテを辿って町田にあった斎藤楽器製作所？さんに相談してくださって、確か、ちょうど企画していた製品のプロトタイプとして試作してくださった、と記憶しております。製作中、一度、町田の製作現場に母とお邪魔したことも記憶しておりまして、鍵盤の木も、当時とても良いものを使った、と言われた覚えがあります。その名はローズウッドでした。最近、サイトウさんのモデルでMS-75というモデルを見かけまして、調べたところ、どう見てもこのモデルに間違いなさそうです。資料では、MS-75はブラジリアンではなくホンジュラス・ローズウッドの鍵盤ということのようです。残念ながら出品の個体にはモデル名の銘板は付いていないのですが、これはこの個体が試作機だったためでしょう。銘板を剥がした痕もありません。当方、dwのドラムに関してはマニア級に凝っているのですが、実際、NAMMや楽器フェアに出品されるワンオフの試作モデルには（手元に何台かあります）、通常商品のような製品ラベルは付けられておりません。商品として量産される前の段階ですので、まぁそれはそういうことなんだろうと個人的には至極納得しております。
　このマリンバの来歴に話を戻しますと、その後当方は中学以降はバンドにはまってしまい、こちらマリンバはずっと自宅に保管されておりました。当時、母が本当に無理をして頑張って購入してくれたのを知っておりましたので、ずっと実家に保管していたのですが、先日その母も亡くなり、こちらのマリンバもこれでお役御免かな、と思いまして処分しようと考えているのですが、これがローズウッドであるならそれなりに価値はあるかもしれないし、マリンバとして、あるいはまたギターなりドラムなりの材としてまだ活用してくださる方がいらっしゃるかもしれない、と思われますので、念のため出品してみることにしました。
　何しろ50年も前の製品で、おまけに特に気を遣って保管してあったわけでもありませんので、写真のとおり、状態はあまりよくありません。フックゴムも多くは割れています。紐のゴムも伸びてしまっています。ヴィンテージなのかジャンクなのか、という感じですが、そのわりに開始価格がこんな設定なのは、ある意味母の遺品でもあり、真剣にご検討いただける方がもしいらっしゃったらお譲りできれば、と考え、安易なご入札を防ぐ意味でもあります（価格交渉のオプションがあったら付けることも考えたかもしれませんが、どうやら無くなってしまったようなので、とりあえずこれで）。発送もできませんので、もし真剣にお考えいただける方が存在していてこれを目にされた場合は、まずは質問欄からご連絡いただければと思います。実際の取引は（あるとはあまり思っていないのですが）、いったん入札→落札いただき、その状態で東京は中野区の早稲田通り沿いに保管してある現物をご覧に（車で）ご足労いただき、ローズウッドの音色にご納得いただいた場合にのみ、その場でスマホにて決済手続きをいただき、お持ち帰りいただく、という感じで考えております。あくまで引取限定で原則発送はできませんので、その点はご理解、ご了承ください（ただし、こちらのモデルは演奏旅行のことも考慮されてか、分解組み立ては比較的容易にできます。万一ご検討いただける方がもしいらしゃって、しかも現状で十分ご納得いただけるようで、なおかつ着払いでよろしいようでしたら、個口は４～５個口に分かれてしまうと思いますが、佐川急便のラージ便着払いでお送りすることも応談いたします。実のところ、現在の保管場所には、半分くらいのパーツは宅急便で移送しております）。もしご関心を持ってくださる方がいらっしゃって、実際に中野区までお越しいただいたのにお眼鏡にかなわなかった、という場合、お支払いいただく前にキャンセルとさせていただきます。ただ、その場合も、交通費や、割いていただいた時間に対しての補填は一切できかねますので、その点はあらかじめご理解、ご了承の上で、もしご検討いただける方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願い申し上げます。