『安土桃山時代写 細川幽齋 連句字書『和訓押韻』』はセカイモンで8593f492から出品され、27の入札を集めて01月06日 16時 52分に、1072500円で落札されました。即決価格は1072500円でした。決済方法はに対応。山梨県からの発送料は落札者が負担しました。PRオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。
渡邊崋山興醉戯画及古画寫稿 天保九年夏 運派塚三尻村寫
¥ 968000
佐久間象山自筆 ドゥーフ・ハルマ字書開板史料 象山全集未収録 嘉永2年9 月~嘉永3年12 月
¥ 968000
琉球國 尚泰王書簡 明治廿八年六月十八日 薩摩藩主/島津忠義宛
¥ 968000
なんでも鑑定団出品商品 どーうする家康も一目於いた戦国大名島津義久から琉球国王に宛てた書状
¥ 920000
江戸時代の和本「真田三代実記」全50冊150巻、写本、箱あり傷みあり、真田幸村の軍記物、2篇1‐3巻可読だが大きな染みあり。
¥ 1108800
玉篇 全三巻(巻第一~巻第三)合本 室町中期頃寫
¥ 702000
【3巻】林熊太寫「鬼人退治 大江山頼光記」安政6年 巳末3月 1859年/全長約55m/林熊太郎?◎酒呑童子 源頼光 絵巻物 広島市平田屋町?
¥ 968800
日本植民地教育政策史料集成 台湾篇 全121冊 阿部洋編
¥ 752727
南総里見八犬伝 全106冊揃/文化11年~(1814)/滝沢馬琴 EKC211
¥ 638182
古文書●900年頃と江戸末期 有名人4人の書 菅原道真の書(孝教)に頼山陽の入手経過そして藤田東湖の署名と徳川斉昭の冒頭の書 230307
¥ 660000
もしほ草 菱川師宣風挿絵入 貞享元甲子霜月中旬刊
¥ 580800
公平牛鬼責 金平古淨瑠璃 作者/四野兵五 天和四歳正月吉日
¥ 739200
亀田鵬齋自筆『胸中山』画稿帖
¥ 728000
新編水滸画伝 全9編全90冊 曲亭馬琴・高井蘭山訳・北斎画
¥ 714945
赤穂浪士の内中心的三士書状及覚書の一括 大石内蔵助・堀部安兵衛・横川勘平
¥ 487500
江戸日本橋辺火事繪巻(仮題) 江戸町火消し・いろは四十八組・火消し屋敷・富久
¥ 660000
金井研香直筆 松井田宿から軽井沢宿までを描いた碓氷峠絵巻
¥ 660000
織部百ヶ條 古田織部記 戦国武将大野主馬(大野治房)宛
¥ 648000
27 入札履歴
終了
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【書名】 和訓押韻
【巻冊】 小本一冊
【著者】 細川幽齋
【成立】 天正12年写
戦国時代から安土桃山時代の武将で肥後細川家の祖、細川幽齋が著した漢和連句の韻書の嚆矢とされる『和訓押韻』の古写本です。
細川幽齋、號、幽齋玄旨は足利将軍や織田信長に仕え、本能寺の変、以降は千利休とともに豊臣秀吉の側近の文人として寵遇され、慶長5年、丹後田邊城を石田三成軍に囲まれたとき、古今伝授、歌道の滅亡を恐れた後陽成天皇が綸旨を発して三条西実条・中院通勝・烏丸光広が勅使となって石田三成軍から救出するほどの戦国時代最高ノ大教養人、文化人でありました。
『和訓押韻』の伝本は非常に稀覯で、川瀬一馬氏『訂増古辞書の研究』(昭和30年刋)では「在来知られないもので、古写本を以て元禄頃に伝写した田村右京太夫宗永旧蔵の一本を見るのみである。」としています。
約40年後の平成7年に研究発表された木村晟氏の「『和訓押韻』の本文系統資料篇」によると現存の伝本は熊本大学図書館所藏の細川家北岡文庫本(永青文庫)(以下「北岡本」)・島原図書館所藏の島原藩主松平家の松平文庫(以下「松平本」)・奈良の古書蒐集家阪本猷氏の龍門文庫本(以下「龍門本」)・天理図書館所藏古義堂文庫の無刋記本(東涯書き入れ本)・同じく正保二年刋本(仁齋書き入れ本)・京都大学所藏近衛文庫の正保2年刋本(仁齋書き入れ本と同種本)・天理古義堂文庫の写本(正保二年刋本の写し)であるといいます。その研究では系統が図示され「北岡本」にのみ天正二十年三月書写の識語を有し、「北岡本」が最も古いとされています。「松平本」は昭和59年に山田巖氏と木村晟氏の盡力により汲古書院から全文が写真影印と活字化されており、それを観ると江戸初期か前期の写本であることがわかりました。
A系統本(北岡本)→B系統本(松平本)→C増補系統本(龍門本)→D版本
「北岡本」を実見していませんが本書の奧書は「天正二十壬辰歳季春上澣」とあり、「天正二十年三月」の文字はありません。またその研究書では「北岡本」「松平本」「龍門本」が三段方式で対比して飜字されており、本書の本文内容とも対校することができました。
本書に存在する序文の後の目録を画像で示しています(画像参照)。「北岡本」に目録が存在するのかは不明ですが、本文の題名を拾うと下方の数字が「北岡本」では順に一~十一まで揃っているのに対し、本書では最初と最後が「北岡本」と一致するもののそれ以外は全く一致しません。
(本書ノ目録) (細川家北岡本)
東第一 東第一
支脂之第四 支脂之第二
虞模第七 虞模第三
真諄臻第十一 真諄臻第四
寒恒第十四 寒恒第五
先僊第一 先仙第六
蕭宵第二 蕭宵第七
麻第六 麻第八
陽唐第七 陽唐第九
庚耕清第八 庚耕清第十
尤侯幽第十一 尤侯幽第十一
「北岡本」「松平本」の飜字には一切記されていないのですが、本書には各項目の途中や後に古写本特有の細い墨界で線引きされた六行六字詰めに韻字を書いた丁が一丁~四丁前後、計864字存在します。更に対校してみると韻字の排列の大きな異同と、「北岡本」にある韻字の振り假名が本書に無い場合や韻字注文の若干の差違が確認できました。
「松平本」に全く存在しない各項目の入韻字が「北岡本」と本書では第十番めの「庚耕清」だけに数の違いが確認できました。「北岡本」が20字なのに対し、本書は18字「成」までが記され「北岡本」にある「程」と「傾」が本書には記されていません。
本書は正方形に近い枡形本ですが、熊本県の有形文化財として、また『和訓押韻』の伝本中の善本として「北岡本」の表紙と序文の第一丁表が画像で公開されており形体の全く異なる横本であることがわかりました。
「北岡本」は幽齋の姉の宮川尼の息子で甥にあたる近世狂歌の祖、雄長老(英甫永雄)の筆と伝えられています。
吾国の古辞書史に於いて極めて稀少性の髙い『和訓押韻』の新たな系統の一本であり新出の伝本に間違いないと考えられます。
これまで最古の善本とされてきた、しかも幽齋の甥が書いたとされる「北岡本」より辞書として古態を現している体裁と、墨色、書体とともに漂う風格は幽齋自筆本に最も近い伝本の可能性もあり得、今後注目される貴重な一本となるかもしれません。
奧書「天正二十辰壬歳季春上澣 春龝五十九 幽齋玄旨判」。桃山時代寫。
本の大きさ 縦15.7 横13.0。袋綴。
序文6丁。目録1丁。本文80丁。序の前に遊び紙1丁。末尾80丁めの裏に年記と幽齋玄旨の奧書があります。
総裏打改装本。絹地を被せた古改装。改装の年代は明治後期以降とおもわれます。